■戦神の国アナト■
舞台となる国。
戦神を奉り、情が厚く身内を大事にする戦闘民族が集まった国。
義理高く敵に対しても戦神の加護を願う。ある意味純粋すぎるところもある。
しかし、戦いが始まると容赦はしない。己の正義のために駆け抜ける。
主に三つの地帯から成っている。

・ガザル地方
 草原が広がる地帯。常に外敵の危険があるため、この地方に住む者は戦いなれしている。
 幾つかの家は戦神との契約を表現するために幼少の頃から体に刺青を施される。
 放牧中心の生活をしており、他の資源は他の地方から貰い受ける。
 南西にはハル山脈の麓のフイス湖から流れるスール川があり、その一帯には木々が生い
 茂っている。
 逆に北西はツァガーン山脈より流れるバヤン川が流れているが、こちらは土質的な
 問題から木々はない。
 東側には国境となるアイマール川が陸を分断するように流れている。
 
・アセマン地方
 土壁に囲まれた首都のある地帯。首都と言っても民家が密集しているのはこの周辺のみ。
 ツァガーン山脈とハル山脈が北と南を防いでいるため、実質敵襲を受ける確率が低い。
 首都に入るためには橋を渡る必要があり、この橋を全て落とすと篭城が出来る。
 王宮トルーガーレを中心に官や軍人中心の区間、民の区間と広がり、土壁近くでは農業が
 出来るようになっている。 
 
・メーア地方
 岩が突出し、人が住みにくい地方。基本的に鉱石を掘り出すためだけの地方になっている。
 首都の壁より外側の民家に住んでいるものたちが鉱石を掘る役目を担っている。
 この鉱石が友好国のシュバルツァーへの貿易の品になっている。
 植物は育ちにくいが、西に向かうほど土壌が黒く染まり、木々も増える。
 

■光なき国シュバルツァー■
アナトの友好国にして、武器輸出の要を担っている国。
民族全体が日光を浴びると肌が爛れる特異体質のため、鍾乳洞から出ることはほとんどない。
シュバルツァーの領内は群生する森のおかげで活動することが可能だが、それより東になると
夜にしか移動できないほど。
メーア地方の一部からシュバルツァーの領地となり、その境界線は「黒のライン」と
呼ばれている。
武器の開発がかなり進んでいるが、アナトの方針により銃の輸出はあまりしていない。


■統一国家スレドロブ■
数百年前からアナトの領地を狙う敵国。
アイマール川を国境に、アナトより東に位置する国。
全ての国をひとつにして国境をなくすことを目指しているが、そのやり方は武力での侵略。
アナトの鉱石資源、そしてシュバルツァーの技術力を狙って今も攻めてきている。